医学博士に聞いてみる
毛穴の目立つ皮膚を観察すると、毛穴のまわりが炎症を起こしている場合が多く見受けられます。
炎症が生じている所では、サイトカインという物質(様々な種類があります)が細胞から分泌されて、それがさらに炎症や免疫細胞の浸潤、角化異常、バリア機能の障害などを引き起こします。このような炎症が生じる原因はひとつではなく複雑に絡み合っています。しかし、一つには皮脂中の不飽和脂肪酸が原因であると言われています。不飽和脂肪酸は炎症のメディエイターでもありますし、酸化されやすく、活性酸素も関与していると思われます。
さらに皮脂の組成変化が毛穴中の細菌のフローラを乱れさせ、悪玉菌の出す物質が引き金となっていると思われます。
ピーリングは皮膚科で行うものはかなりハードで、皮膚の細胞を痛めつけて再生を促すこのです。化粧品で行うピーリングはもっとマイルドで、軽く表面をけずって再生を促すものと考えられます。
これらは皮膚の増殖を正常にする働きがあり、新陳代謝の遅い方には効果的と思われます。しかし、皮膚が弱く炎症が生じている場合にはお勧めできません。
角質培養のように、皮膚をできるだけいたわってやることもそのような皮膚の弱い方には必要かもしれません。ただ、最低限の炎症の原因となる不飽和脂肪酸や過酸化脂質を取り除き、細菌の増殖を抑える、炎症を抑える等の処置は必要かと思います。
ただ、皮膚への刺激は極力避けた方が良く、植物エキスなどの入った化粧品は避け、シンプルでNMFとセラミドが入っている化粧品で保湿することは最低限行ってほしいと思います。
・・・続きを読む(http://keananobaka.blog123.fc2.com/)
0 コメント:
コメントを投稿